ロードバイク初心者向け 車体を買う際に同時に絶対に必要なもの

ロードバイク

ロードバイク初心者がロードバイクを買うにあたっての注意点
初めてのロードバイク、どこで買う?どう選ぶ?ブランド、グレードについて
これら記事の続きになります

車体を買って終わりではない!

ロードバイクは車体を買って終わりではなく、色々と追加で必要なものがあります。
この記事では、車体を買う前後で揃えておかなければならないものと、
それらの考え方について触れていきます。

絶対に必要なもの一覧

  • ペダル
  • ヘルメット
  • 自転車ベル
  • ライト(夜間走行するなら)
  • テールランプ(夜間走行するなら)

1つずつ解説していきます。

ペダル

多くの場合、ロードバイクの完成車にはペダルが付属していません。

こんな感じで、本来なら足を乗せるペダルがある部分がスカスカになっています。
ペダルにも色々と種類があり、自分で選ぶ必要があります。

まず、一番大きな違いとして、フラットペダルかビンディングペダルか、という点があります。

フラットペダルというのは、ママチャリなど普通の自転車についているペダルで、
その名の通り、ペダル面がフラットになっていて、表も裏も関係なく足を乗せて漕ぐことができるペダルです。

通勤で使う場合や、サイクリングといっても軽め(ゆるポタなんて言い方もしますね)で、目的地でも観光をしたり歩いたりする場合など、
スピードやトレーニング強度を求めない場合はフラットペダルが良いでしょう。
街中だとロードバイクにフラットペダルの人を多くみかけますね。

一方で、ビンディングペダルとは、ペダルとシューズに固定用のパーツが着いていて、ペダルとシューズをカチッと固定するペダルです。
ペダルに加えて、ビンディングシューズを買う必要があります。

ペダルとシューズを固定することでペダルの踏む位置を一定にできるため、ペダリング効率が上がります。
デメリットとしては、信号待ちなど一時停止の度に、ペダルからシューズを外さないといけないため、上手く外せないと足がペダルにくっついたままになるため、立ちゴケすることになります。
また、走り出しの際には再度、ペダルにシューズを固定する作業が必要で、ちょっとコツがいるため、慣れるまで練習が必要になります。

ビンディングにもいくつか種類がありますので、ここで結構悩む人も結構いると思うんですよね。
ロードの定番のシマノ社のSPD-SLやルック社のLOOK、MTBで多いSPDなどが有名です。

SPDですと、ペダルの片面がSPDビンディングで、もう片面がフラットペダルというような、街乗りではスニーカー、SPDを使いたい時はビンディングシューズ、といったように使い分けられるペダルもあります。


僕としては、ミドルグレード以上のロードバイクに乗るのであれば、SPD-SLのペダルとシューズを揃えることをお勧めしたいです。
これも使い道次第という所ではありますが、街乗りとゆるポタしかしないのであれば、エントリークラスのアルミロードで十分ですし、それならばフラットペダルのほうが使い勝手が良いでしょう。

ミドルグレード以上のバイクに乗るのであれば、やはりスピードを求めるでしょうし、トレーニング性や、その先にレース出場、なんていうのも視野に入れるものかと思います。

もちろんハイグレードのバイクだから高負荷で乗らないといけない、
なんて決まりはないんですけどね。
所有欲もありますし、サイクリングでも楽に速く乗りたいというニーズにも応えますし。

ただ、例えばフェラーリを買った人が、近所のコンビニやスーパーの買い物にしか使わない、
と聞いたらどう思いますか?
オートバイでも、1000ccを超えるリッターのレーサーレプリカバイクを買ったけど、
街中の片道5キロの通勤でしか使わない、と聞いたらどう思いますか?

せめて、高速道路を快調に飛ばすドライブをしたり、峠に行ってみたり、サーキットを走ったり、有志のオーナーミーティングに参加したり、
そういうのしないんかーい!って思いませんか?
ロードバイクも同じでして、車体の性能に合った使い方というのが、やはりあると思うんですよね。

話がちょっと逸れましたが、
ロードバイクに高速走行や高負荷のトレーニングや、それ以上のことを求める可能性があるのであれば、まずはSPD-SLのペダルとシューズを買うべきです。
絶対に街乗りかゆるポタのサイクリングしかしない、というのであればフラットペダルとスニーカーでOKです。

実は、僕も一番最初に、↑のSPDのペダルとSPD用のビンディングシューズを買いました。
ロード購入を決めて、お店に取りに行く前に揃えた物品の一つがペダルとシューズでしたね。

しばらくはSPDでも十分じゃないかと思っていたのですが、
一番きつく固定する設定にしても固定力が十分ではなく、ぐらぐらとしてしまうし、
シューズとの設置面が小さいためか、ある程度の強さで踏み続けると頼りなさを感じてしまいました。

マウンテンバイク用が本来の使い方であるため、不安定な場所で使うにはこのくらいの余裕や、着脱のしやすさが必要なのかもしれませんが、
常にペダリング効率を求めるロードバイクには合わないなと感じました。

乗り始めて2週間くらいで100kmくらい乗ったのですが、
その頃には、SPDにしたのは失敗だったかも、と思うようになり、
結局、SPD-SLのペダルとシューズを買うことにしました。

というのも、僕はロードバイクに乗ってみて初めて、自分がかなり高負荷をかけて乗りたいタイプだということに気付きました。
フォームもきちんと覚えたいし、セッティングも出したい、ペダリング効率も求めたいし、スピードやパワーも上げていきたい、と、考えるタイプだったのです。

もし、僕と同じように考える人には、ロードの場合はSPDでは用途に合わなくなってきます。
SPDとSPD-SLは似たような名前ですが、全くの別物です!

基本はスニーカーで街乗りだけど、週末にロングライドに行くときはビンディングシューズにしたいな、
くらいの人であれば、上述の片面フラット、片面SPDビンディングのペダルと、SPDの一番安いシューズで良いと思います。
(安いと質が悪いのではなく、剛性が低いので、扱いやすいし歩きやすいです)



自分がどういうタイプか分からないのであれば、
ビンディングペダルとビンディングシューズはとりあえず保留にしておき、
フラットペダルで使ってみてください。

その上で、高速巡行がしにくい、引き足をもっと使いたい、クライミングをもっとがんばりたい、といううような、本気でロードに乗ってトレーニングしたいと考えた時に、
ビンディングペダルとシューズを検討するほうが良いです。

ちなみに、僕の場合はSPDを卒業すると決めた時に、パワーメーターの導入も同時にやろうと思い立ちました。
SHIMANOのペダルの軸に付けられるタイプのパワーメーターを選び、
適合するペダルの中で一番グレードの高い(全体では2番目のグレード)ULTEGRAのペダルにしました。
シューズも2番目のグレードである、RC703をチョイスしました。
※またパワーメーターの話は別の記事で書こうと思います。

ヘルメット

続いて絶対に必要なものがヘルメットです。
ヘルメットは現在、法律でも努力義務の着用を求められています。
努力義務なので着用していなくても罰則などは無いのですが、
ヘルメットは絶対に着用しましょう。

ロードバイクは乗っていたら人生で一度は必ず落車すると言われています。
自分が安全に運転していても、他の車などに突っ込まれる場合もあります。
その一度の落車や事故で命を落としたり、重い障害を残す可能性を低くするためにも、絶対に着用しましょう。

自転車用の安全規格がいくつかあり、
もしレースやイベントなどでも使いたいのであれば、
白いJCFシールが着いているヘルメットである必要があります。

JCF適合かどうかは、以下のサイトで確認もできます。

2025年 公認/推奨ヘルメット
https://jcf.or.jp/official/helmet/

普段使いであれば、国内のJIS基準や欧州のCE基準のヘルメットであれば問題ないですが、
最初から何個も持っている必要もないので、JCF公認のヘルメットを買っておけばよいかなと思います。

自転車ベル

実は保安部品として自転車ベルの装着が義務つけられています。
歩行者に向けてチリンチリン鳴らして良いものではないですし、
着けていないからと言って警察に停められて、という話はあまり聞いたことがありませんが、
ゼロではないということですし、そんなに高いものでもないので、
念のために着けておくとよいでしょう。

ライト(前照灯)・テールランプ

もし夜間走行するのであれば絶対に必要です。
先に購入しておきましょう。
昼間しか走行しなくても、脇道やトンネルなど暗い場所もありますので、常時点灯しているほうが安全です。

前照灯のほうはステーでハンドルに固定しますが、サイクルコンピューターも導入するのであれば、サイコンとライトを両方つけられるステーがありますので、そういったものを用意しておきましょう。
明るい方がいいですが街乗り中心なら最高1200ルーメンくらいの物を買い、普段は300や600ルーメンで使えば電池も持ちやすいので十分です。
街灯の無い道や山道を走るのであれば、1600や1800ルーメンのものにしておくと安心です。
ライトはルーメンだけではなく、照射範囲や照射の長さも大事ですが、TOWILDの製品はそれなりの安さできちんと明るいので、問題なく使えます。


テールランプも同様に適当なもので大丈夫です。
なるべく電池持ちが良いほうが、充電の手間が少なくて済みますね。

まとめ

以下は絶対に必要なものなので、ロードバイク購入時か購入前に用意しておいてよいもの!

  • フラットペダルがおすすめの人
    街乗り中心や週末にのんびりサイクリング(移動先に目的地があるようなサイクリング、例 えば、どこどこの茶屋に行く、名物を食べに行く、旅先で食べ歩きをする)ならサイクリング先でもスニーカーで移動したいので、フラットペダルが良い
  • SPDとフラットの兼用ペダルに、SPDビンディングシューズの柔らかめのものがおすすめの人
    街乗りもするけど、乗ることが目的のサイクリングもする、移動先に目的もあるけれど、そんなに歩き回ったりはしない想定ならば、普段はスニーカーでロングライドの時にSPDを使用
  • SPD-SLのペダルとビンディングシューズがおすすめの人
    目的地に用事があるのではなく乗るために目的地があるような人、高負荷のトレーニングをしたい人、レースを視野に入れている人
    ただ、ロードバイク購入前の初心者でこの条件に当てはまるなと自覚している人は少数だと思いますので、様子を見たい人はフラットペダルで乗ってみて必要に応じて交換しましょう
    ペダル交換は難しくないので大丈夫です
  • ヘルメット
    JCF公認がオススメ、JISマークやCEマークでも可
    絶対に着用すること!!!!
  • 自転車ベル
    法律上必要な保安部品なので着用すること
  • ライト&テールランプ
    夜間走行をする予定なら必ず用意しておくこと
    昼間の走行でも常時点灯しておく方が安心
    (オートバイは視認性向上のために常時着用が義務つけられていますしね)

絶対に必要ではないけれど、用意しておいた方が良いものについては別記事にてまたアップします

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