ビリヤードWebサイトの詳細な実績について解説します

以前、事例・実績ページで紹介したビリヤードサイトについて、詳細な解説をつけてみます。
Webサイトを作ってみたい、Web運用でお金を稼いでみたい、というような人に向けた解説記事です。

サイトの内容

2014年夏頃に立ち上げたビリヤード関連サイトで、サイトの内容はビリヤードの技術的な情報を掲載しているものです。
ビリヤードは、実は趣味としてきちんと取り組んでみると、奥が深いものでして、技術的なことの幅広さと深さがあります。
また、ゴルフなどと同様に道具(キューやタップなど)にもかなりの種類があります。
しかし、一般的にはニッチであること、特に中級者以上に向けた技術情報のサイトは1つも無かったため、隙間をついた情報サイトを作ればアクセスが取れると考えて企画しました。
(私の趣味がビリヤードということもありました。)

サイトの成績

サイトの成績は、アクセス関連の解析と、そのサイトが上げる売上で判断しています。
両方について考えてみます。

サイトの成績-アクセス解析

アクセス関連としては、1ヶ月当たりのデータで、6000UU、45000PV、直帰率0.5%、検索流入キーワード数400前後です。
その他の項目も含めて、項目別に見ていきます。

訪問者数、閲覧数

細かい用語の解説はここでは割愛しますが、6000人がサイトに訪問して、45000ページ見て行った、ということです。
特筆すべきは、直帰率0.5%という点です。
訪問者数200人のうち、1人だけがサイトに来てすぐに帰って行った、ということです。
199人は、2ページ目以上を見て行ったのです。
これは、Webサイトを運営している方なら分かると思いますが、本当にありえない数字です。

直帰率

直帰率を高めるためには、検索流入キーワードをリサーチする必要があります。
サイトに対して、どのような検索キーワードで入ってきたのか、という点です。
このビリヤードサイトについては、400件~500件程度のキーワードで入って来ます。
直帰率の成績を高めるためには、この検索流入キーワードに応える記事を書いておけば良い、ということになります。

このサイトのページ数は40~50ページなので、このページで検索流入のほぼ、全てのキーワードをキャッチしていることになります。
これは、どういう事かと言うと、サイト企画時の予想キーワードと、サイト設計がピッタリとマッチングしたということです。
要因は2つあり、手前味噌な話ですが、サイト企画力の高さ、そして、この企画に対する専門性の高さを表しています。
企画力が高くて、専門性があれば、良いサイトができあがるということです。

これはかなり良くできた例ですし、ニッチなところをついたので、ここまで良い成績ができましたが、通常の運用では、流入ワードを見て、サイトの企画と照らして記事の内容を調節していきます。
この運用をやらなければ、基本的にWebサイトは伸びません。

リンク数

サイトへの自然リンクは11000件と、hatenaやamebloなどの個人ブログを中心に自然に拡散されている、良いサイトになっています。
アクセスを集めるならtwitterなどのSNSで拡散して貰えると効果的で、サイトの価値を高めるリンクはブログから欲しいところです。
拡散されるコツは、個人ブログやtwitterで取り扱われやすい題材であるかどうかです。
要するに「Aさんのビリヤード日記」のようなブログサイトが、たくさんあるかどうか、ということです。
ビリヤードの場合は、ネット上でも情報量が少ないため、実はブログでの交流が盛んなのです。
こういったことも、企画段階でリサーチするのです。

世の殆どのWeb業者は、こういったリサーチをしていません。
していないというより、リサーチの観点・サイト企画の重要なポイントなどが分からないため、できないのですね。
ちなみに私はリサーチのためにサイトを作ったりもします。

サイトの成績-売上

次に、売上の観点から見ていきます。
このサイトからの弊社への売上は月5000円~2万円前後です。
売上の構成は、Googleの広告収入とAmazonや楽天のアフィリエイト報酬です。
はっきり言ってしまえば金額は少ないです。しかし、2年以上安定したアクセス・売上を出しています。
今後もいきなり大きく減ることはないでしょう。

ここから更に売上を伸ばすには、記事を増やすか、写真を増やすか、アフィリエイトを増やすか、といった方法がありますが、このサイトはある意味趣味の色合いが強いサイトであり、現在の記事構成でビリヤードの技術的情報はある程度完成していて満足しているために、無理な更新はせず、ほぼ放置の状態です。
放置の状態でも、売上を上げ続けてくれるのが、こういったWebサイトの良いところです。

売上規模は会社として考えると少ないですが、もし個人の趣味で作っているのであれば、良いお小遣いになるかなと思います。
個人でも稼げるサイトを作るためのポイントは、何かしらのネタに対して一般の人よりも詳しいかどうか、です。
専門家・プロ並みと言えるようであれば文句はありませんが、中級者~上級者というくらいでも、うまく企画を立てれば売上の上がるサイトを作ることができます。

月2万円でも年間24万円ですので、海外旅行に行けるくらいのお小遣いになります。

利回りで考える

利回りというと金融投資とか預貯金とか不動産とか、そういった所でしか考える必要がないと思っている人が、起業家・事業家の中にも多くいます。
しかし、実はビジネスも全て、単純な売上額だけではなく、利回りも一緒に考える必要があります。

Webサイトも、もちろんビジネスですので同じです。
初期費用やランニングコストを、どれだけの期間で取り返せるのか、ということを考えていかなければなりません。

このビリヤードサイトの場合ですと、私がおよそ40時間の稼働をかけて制作しました。
自分自身の時間稼働ですと、コストという概念が難しくなりますが、自分の他の仕事で出す売上価値と比較してみると分かりやすいです。
私が雇われコンサルタントの時は月給がおよそ150万円でしたので、40時間というと36万円ほどのコストをかけたと言えます。
そうすると、年間24万円の売上ということは、年利回りは66%ということになります。
1年半かけてコストを取り返すことでできて、その後はずっとプラスです。

結果として、このビリヤードのサイトはコスト以上の売上を出したので、良い投資だった、ということになります。

1つ1つの売上額は小さくとも、このようなサイトを、5個10個20個と作っていったら・・?
と、考えると、Webオーナー事業がどれだけ安定していて固いお仕事かが、分かっていただけるかなと思います。
実は、Webの仕事って一発逆転というものではなく、コツコツコツコツの積み重ねなんですね。
本を書いて印税が入り続けるのと似ています。

不動産投資なんかだと、ローン支払いと家賃収入の差額がでず、資産はあるけれども現金収入はない、ということもありますので、Webサイトの方が元手もリスクも少ないのです。

まとめ

Webオーナー事業の考え方は、売上が小さくともコツコツとたくさんのサイトを量産して安定性を高めることを目的としています。
しかし、その中でも時に大きく当たるサイトがあり、そういったサイトは月に100万円以上売上ることがあります。

今回紹介したビリヤードのサイトは、ニッチ産業の中でも、更に他のWebサイトが取り扱っていない隙間をついたものです。
そのため濃い読者が集まり、サイトの成績が良くなります。
こんなサイトを作るためには、サイトに集まるキーワードを分析する必要があります。

一旦、読者を集めてしまえば、売上に変える方法は何パターンかあります。
一番金額が高くなるのは、そのサイトの顧問契約先(そのサイトを使って集客したい人がクライアントとなること)を見つけることです。
顧問先が持つバックエンド商材の金額が大きければ、紹介報酬も大きくなります。

デメリットは、サイトの自由性がなくなることです。
企画の方向性を変えたくとも、顧問先と相談が必要になるというようなことですね。
そのため、ビリヤードサイトや他で紹介したサバゲーサイトなどは、積極的に顧問先を見つけず、色々と手法を試すためのテストサイトとして運用しています。

大きく儲けたければ、バックエンド商材の金額が大きい顧問先と組んで、Web戦略を作ること。
そういったサイト運用ができるようになるためには、小さなサイトをコツコツと作っておくこと、これが大事ですね。

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